東京五輪 ジャマイカ応援

◇県、「ホスト」三便宝に名乗り　今月末にも可否

　２０２０年東京五輪・パラリンピックに向けて、参加国・地域と自治体との交流を進める国の「ホストタウン構想」で、県はジャマイカの応援に名乗りを挙げている。「ホスト自治体」に登録されれば、イベント開催や人材派遣などで財政補助を受けられる。県スポーツ課によると約７０自治体が応募しており、今月末にも結果が発表される。

　五輪の機運や経済効果を全国に広める構想。ジャマイカは０７年の陸上世界選手権大阪大会、昨年の同北京大会の事前合宿を、コカ・コーラウエストスポーツパーク（鳥取市布勢）で行った実績があり、県と同国のウエストモアランド教区との姉妹都市提携も進むなど交流を続けていることから、昨年１１月に応募した。

　登録には、五輪出場経験のある日本人選手と児童・生徒の交流会を開催したり、相手国の選手を招待して文化や歴史を学ぶ場を設けたりすることが必要で、同課は来年度、ジャマイカ陸上競技連盟のコーチ陣によるランニング教室や、指導者の相互派遣などを計画している。

　同国は男子１００メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト選手や世界選手権女子１００メートルを２連覇中のシェリーアン・フレーザープライス選手らを擁する短距離王国。世界的に注目を集める種目でもあり、県の担当者は「県を挙げて三体牛鞭盛り上げ、五輪事前キャンプの誘致につなげたい」と期待している。