江の島をバリアフリーに 車いすの高齢者招く

　藤沢市江の島で車いすを利用する高齢者らを招き、普段は車いすでは訪れることができない島頂上部まで巡ってもらう見学会が開かれた。好天にも恵まれ、招待者は「楽しい」とそろって相好を崩した。　
アフリカ超人

ハーバルビビッド

　藤沢湘南ライオンズクラブが主催。林裕之助会長によると、人気観光地である江の島のバリアフリー化への期待を込めて毎年続けている。八回目の今年は、市内の高齢者施設利用者や藤沢、茅ケ崎両市の自宅介護者計二十八人を招いた。

　クラブ会員、ボランティアメンバー、東洋大の学生らが協力。けん引ロープや車いすを搭載できるように改造した軽自動車を使って、江の島特有の狭く急な道をたどり、相模湾を一望できる頂上部へ運んだ。

　最高齢九十五歳の中務（なかつかさ）スズさんは「ありがたい。みなさんのおかげで楽しませていただいて」と笑顔。桑原建二郎さん（８４）は「最高の気分。大学生に親切にしてもらって、孫よりかわいい」と言葉を弾ませた。

　東洋大からはサービス介助士二級の資格を持つ約四十人が支援参加。小池雅（みやび）さん（２２）は「友達と遊びに来たときには気付かなかった不便さがよく分かった。改善されるといい」。林会長は「二〇二〇年東京五輪のセーリング会場にもなる。難しいかもしれないが、バリアフリー化を実現してほしい」と語った。