従来、乳酸の測定には血液検査が必要だったのが

疲労の原因物質「乳酸」。急激に激しい運動をすると発生するのだが、これが筋肉に蓄積すると筋肉の活動をジャマするのが疲労の原因。

この乳酸がどれぐらいあるか簡単に分かれば、体力を使う仕事の人やアスリートにとって助けになる。そんな技術をカリフォルニア大学サンディエゴ校のジョセフ・ワン氏のチームが開発した。

従来、乳酸の測定には血液検査が必要だったのが、ワン氏は汗の中に乳酸を放出する仕組みに着目し、タトゥー型のバイオセンサーを貼ることで疲労度を測定するというもの。

タトゥーといっても身体に彫るのではなく、塗布するタイプ。10人ほどのボランティアにこのタトゥーを装着してテストしたところ、乳酸値の上昇が確認でき、なおかつ運動によってはがれることはなかったという。

ワン氏は現在、起業を設立し、タトゥー型バイオセンサーの商業化を目指しているとのこと。スポーツ業界や軍事関係、医学業界などにおいて注目されるのでは、といわれている。

また、将来的には肌に貼ってスマホで自分の疲労を監視できるシステムも可能になるかもしれない。